2017-10-05 

足元

渓流釣り、特に山釣りでは足元をシッカリする事が安全確保の基本だと思っています。

そんな渓釣りの足元ですが、今は鮎タビばかりを使っています。
171005足元11
以前はウエイディングシューズを使っていましたが、ソール耐久性から勧められてピンスパイク付フェルト底でした。
が、渓流岸の平らでツルツルの乾いた大岩の上で滑って、しこたま尻を打ってからは、ピン付はコリゴリと、普通のフェルト付鮎タビばかりです。
171005足元12
今使っている鮎タビは地下足袋の様に足にもピッタリフィットして、靴底が柔らかくて凹凸に馴染みも良くて、、この鮎タビでは滑った事も無くて、気に入っています。

そんな鮎タビも、底のフェルトがあっという間に減って、底のフェルト貼り替えは毎年行事になっています。
171005足元13
そんなフェルトの減りの問題と、山道を長距離歩く時に鮎タビではリズミカルに足を蹴りだしてくれる力が無くて、軽快には歩けません。
そして、深い谷の昇り降り、特に降りる時は踏ん張りが効かず危険です。
そんな理由で、歩行距離と谷の状態によっては、移動時にはトレッキングシューズを使っていました。
171005足元21
谷底に降りて、釣りを始める時は鮎タビに履き替え、釣り終わって谷を登る前にトレッキングシューズに再度履き替えて、安全を計っていました。

そんな風に渓釣行の時の足元の安全確保をしていましたが、リコプテラさんの記事川に適したシューズを選ぼうを読みました。
この記事、先入観を離れて冷静に書かれていて、その通りと思い、実に参考になりました。

そして、今迄の釣行でも小沢沿いに谷へ降りる場合もトレッキングシューズを使い、急斜度の落葉上でも踏ん張りが利いて昇り降り出来ている事は勿論、小沢降りの時の濡れ岩場は勿論で水の中も歩いていますが、危険な思いをしていない事に改めて気づきました。

自分が使っているトレッキングシューズは軽登攀様で、歩きやすいように曲面になっている靴底も捩じれは防止しながら、縦方向には柔らかくて凸凹にも馴染みます。
171005足元22
靴底も、固いゴムと柔らかいゴムを組合わせて、岩に吸い付くような柔らかさでは有りませんが、岩凹凸に馴染む柔らかさとソフトな喰い込みを確保しています。

そこで思い切って、川底が大岩では無くて、岩藻が余りついていない源流部での釣を軽トレッキングシューズでやってみました。
171005足元32
実に軽快です。
渓釣りといっても、魚に警戒されないように殆どの時間は水際から離れた岸で、遡行も水際では無くて2m以上は離れた岸藪や石河原なので、トレッキングシューズの方が歩きやすい。
また、渡渉する時も大岩の上よりは砂地/石地を歩けば全く問題ありません。

しかし、水にヒタヒタ濡れている岩上を歩く時は、フェルト底の鮎タビよりは滑り易い。
171005足元41
そんな茶色い大岩の上を歩く時以外は、フェルト底の鮎タビより、むしろ安全と判断しました。
安全を確保したければ靴サイズ以上の大きさの茶色い石の上に靴を置かなければ良いと思いました。
そんな観点からは、人の頭程度の水中小岩が多くて、冨栄養で藻が付きやすい里川や本流での釣にはトレッキングシューズは適しませんね。

それに黒いコケ(藻?)に覆われた岩も結構な曲者で、表面が濡れていると、表面が一皮むける感じでズリッと来る場合がありました。
171005足元43

そんな点から、こんな感じの渓は雨で表面が濡れたら非常に危険そうです。
171005足元42

トレッキングシューズでの沢の遡行釣りは現時点では3回だけですが、今の所は快調で、念の為に用意して行った鮎タビは勿論として、トレッキングシューズの簡易滑り止め用の麻ロープと古手拭いの出番はありません。

来期からの山釣は、寒い時期はフェルト底のウエーダー、水が温んでからはトレッキングシューズ、雨上がりは鮎タビになりそうです。
2017-10-02 

今期最終

今シーズンの最終釣行です。
日程の都合で、前回の年一回に決めている渓を今期最終にしようとも思っていましたが、やはり名残惜しいと言う事で、短時間だけでしたが最終釣行に行って来ました。

午前中には帰宅出来て、それなりに釣れると所と言う事で、比較的近場の山釣りです。
171002最終10
気温13℃,水温12℃とスッカリ秋の温度で、水は底砂の一粒づつが見える程に澄みすぎて、良いコンディションではありません。

そんな中、一匹目が出ました。
171002最終21

餌は黄色の線の様に流しました。
171002最終22
様子見で流芯に餌を投げ入れて、川底を舐めるように下層の流れに任せて黄色の線の様に動きました。
すると、餌が流れて来るのを見つけたイワナが岩下から突如現れて、青線の様に動いて餌を咥え始めました。
確実に加えたで有ろう青丸ポイントで合わせをくれて、掛けました。

この日は水温も下がり、水量も少なく、水も澄みすぎて、流れで遊んでいるイワナは見当たりません。
一匹目と同じようなやり方、岩陰に隠れているイワナに餌を見つけて流れに出て来てもらいながら釣進みました。
171002最終31171002最終32
171002最終33171002最終35
171002最終36171002最終34
そんな風にイワナに遊んでもらって、今シーズンの渓釣りを終えました。

こんな流れの中を釣り上がり、
171002最終63

こんな小滝を眺めながらの渓釣りも、5か月間のお休みです。
171002最終61

林道を歩き下って山に別れを告げます。
171002最終71

今季も終わったと言う事で、幾ばくかの淋しさを感じながら林道を下っていても、目はキョロキョロ。
林道から見える小沢に目が留まります。
171002最終73
写真の青印の所に20㎝前後の渓魚が各1匹づつ泳いでいるのが見えました。
細い流れなので、水が枯れる時期もあって魚が棲めないだろうと、竿を出した事が無い小沢です。
が、帰宅してから地理院地図で調べると、今回の地点から更に1.5㎞程も奥に沢が続いて水を集めているので水枯れは起きないんでしょう。
鬼に笑われる来年の事ですが、来シーズンの新規開拓予定リストに、この小沢も加えておきます。
禁漁を迎えたばかりですが、来季解禁後の楽しみが増えました。
2017-09-26 

純血の渓

今年も年に1回だけと決めている渓に入って来ました。
その渓で釣をするのには、入退渓も大変ですが、釣の最中も怪我のリスクが他の渓と比べて高いのです。
そんな大変な渓なら行かなければ良いようなものですが、非常に楽しい釣行になるので是非行きたい。
が、シーズン中に怪我をすると困るからシーズン終盤に行っています(変)。
シーズン中でもシーズン終盤でも、渓での怪我は大事になりますが、そこは釣人独自の理屈にならぬ言い訳で終盤ならマダマシ?と言う事です。

この日も無事に入渓出来ました。
170926純血の渓11
この日の水量は少なめで、例年の様に綺麗な水です。

好ポイントが続いています。
170926純血の渓12170926純血の渓13
所うが全く釣れません。
魚影も皆無です。
この場所は何故かしら、入渓点から300m位の間は魚がいません。
不思議ですが、そのお蔭で釣り人は、奥にだけ魚がいることを知っている極々僅かな変わり者だけです。

例年通りに、300m程上がった所で1匹目が出ました。
170926純血の渓21
小さ目のイワナです。

こんな場所から出ました。
170926純血の渓22
落込み横の岩の間からです。

此処のイワナは何故かしら尻に定位しているのは居ません。
それどころか、緩い流れに定位しているイワナも見えません。
この時期になっても、岩下や白波下などに隠れていて、餌が流れてくるとサッと姿を現して、パクッと咥えます。
他所の普通のイワナとは行動パターンが違います。

最初の魚がいない区間を通過してからは順調に釣れます。
170926純血の渓42170926純血の渓43
170926純血の渓44170926純血の渓45
170926純血の渓46170926純血の渓47
170926純血の渓48170926純血の渓41
良い魚が次から次へと掛かります。
ここまで写真を並べると、無理をしてでも年に1回だけ訪れる理由が分ると思います。

背中から撮った写真と並べると一層よくわかります。
170926純血の渓51170926純血の渓52
170926純血の渓53170926純血の渓54
170926純血の渓55170926純血の渓56
側面に朱点はありますが、背中から見ても白点は全くありません。
自分はソウタケと教えられた、ヤマトです。
この日も釣れたのはソウタケとその子だけで、アマゴは勿論、ニッコウ系やエゾイワナ系の白点イワナはゼロでした。
今迄、ただの一度も他所のイワナが放流されていないだろう、純血種の渓です。
今年も、人の痕跡は僅かで、サイズも良いので、僅かながらの釣人でも持ち帰る人はいないんでしょう。
ソウタケの桃源郷は健在でした。

この日の残念発生のポイントです。
170926純血の渓81
白泡の切れる当たり、水中石の隙間から引っ張り出した大物。
流れが強いのでなかなか抜けません。
0.6糸で仕掛け更新してから1本目なので糸切れはないだろうと強引に抜こうとしたら、衝撃が。

前回の釣行「未練」では糸切れでしたが、今回は竿が折れました。
170926純血の渓82
竿の直径14ミリの部分が真っ二つです。
もっとも縦ヒビが入っていてテープ補修してあった部位ですが・・・。
過去に、竿先から遠くは無い、径が数ミリ迄の細い部分が横折れした経験は何度もあるのですが、竿尻から5本目の太い部分が横折れしたのは初めてでした。
折れた衝撃で、掛かっていた大物もバレてしまいました。
この渓はリスクが高いので、竿を事故で折る可能性があると、一番悪い竿を持って来たら、事故では無くて魚に耐えられなくて横折れしてしまいました。

この後も、予備で持参している超小継ぎ竿で釣りは続けられましたが、逃した魚は残念なことをしました。

所うで、ネイティブの桃源郷が残っているのには、色々な要因があります。
入渓点付近から暫くは魚が全くいないので、釣り人が引き返す事は前述しました。

その他に、林道が近くにない事もあります。
170926純血の渓91
谷には何カ所も大崩落があり、釣り人には落石自体が危険ですし、治山の観点からは崩落止め工事も必要ですが、地形的に林道を作るのが困難で、山間土木工事も無で崩落に任せてあります。

そして、一見細い流れにも拘らず魚が繁栄できる理由の一つが、水の供給源。
170926純血の渓92
水が斜面を滑り降りている場所があちこちにあり、餌になる昆虫を運んで来たり、水枯れを防いでいます。

更に何より、人を阻んでいるのがゴルジュ帯。
170926純血の渓93
何カ所かある滝は川底を大きく削って、ゴルジュ帯を形成して人の侵入を拒んでいます。

そんな行き着くまでの労力と、怪我のリスクに見合うだけのネイティブの桃源郷。
今年もそんな渓に、イワナ達は健在でした。
来シーズンも元気な姿を見せてくれと願いながら、慎重に山を下りました。
2017-09-23 

冷凍三枚おろし

渓釣シーズンも終りが近づいて、渓魚ストックもいよいよ追い込みになって来ました。
以前は腹/エラだけ抜いて、冷凍保存しておきましたが、今年は食べる時に手間が掛からないように干物にしたうえで冷凍保存しています。
そうすると、帰って来てからの干物加工で目が回る忙しさです。
冷凍3枚おろし00
皆を甘やかしてしまった為に、三枚にオロシテ、7寸以上は腹骨もすきとってから干物にする為です。
更に干物の場合は、天気が良くないと乾かないので、天気に左右されるのも困ったものです。

そんな時、干物講習で干物屋さんが言っていた事を思い出しました。
「冷凍の魚を半解凍した状態が一番3枚にオロシやすい」

そこで今は、当日の内に干物加工できない分は頭を落とし、腹を抜いて、血合いを洗い流して、腹の中の水をしっかり除いて、SUSバットに平並べにして、急速冷凍する事しています。
冷凍3枚おろし1
そして、3日以内に芯は凍ったままの半解凍の状態で、三枚にオロシて、骨も取り除きます。

冷凍後のオロシ骨無し身は、生の時以上に塩分が滲みこむので、塩分濃度4%に10分だけ漬けて、干します。
冷凍3枚おろし2
秋口の強い陽射しを受けて、半日もかからずカリッと干し上がります。

今迄は釣から帰った後の魚の処理でかなりアタフタとしていましたが、一時冷凍を併用するようになってからは格段に気楽になりました。

渓釣シーズンも残す所は僅か。
山釣りを楽しみながら、ストック確保にも励みました。
残りの釣行は純種挨拶釣りなので、今シーズンの食糧確保釣りは終了しました。


先般、大変な贅沢をしてしまいました。
冷凍3枚おろし5
税込とは言え、1500円ものランチを食べてしまいました。
〝木曽路〟の秋のランチだったんですが、ランチにこんな散財をしたのは、何時以来でしょうか?
暫くは、ぶっかけウドンとイワナの干物だけのお昼ご飯になりそうです。
2017-09-20 

未練

いよいよ、渓釣りシーズンも最終局面。
今年は尺上げには余り恵まれず、特に尺アマゴには全く縁が無いシーズンです。
そんな中、大物未練、尺アマゴ未練がたらたらなので、夏の間にしっかり食べて育っているだろう大物渓魚を求めて釣りに行きました。

この日はアマゴ狙いなので、里よりは奥ですが、山の比較的口元です。
降り立った場所のこの流れを探ってみました。
170920未練11
青丸印の所に魚は見えるのですが全く喰いません。
やはり、水面が全く波立っていない場所の魚はこの日も喰わない様です。
黄色の落込みの白泡の消えた所で漸く喰いました。

小型の痩せたイワナでした。
170920未練12
捕食の上手なイワナ達は既に食事を終えて静かな流れで遊んでいるのに、餌取りのヘタな痩せたイワナ君は頑張って餌を追ってくれているようです。

そして、アマゴは・・・。
170920未練21
比較的強い流れの底石の有る所で食べ物が流れて来るのを待っていました。

早々にまずまずのアマゴでした。
170920未練22
イワナと比べて幅広のアマゴ、引きを楽しませてくれました。

その後は、いつもの様に、探って見つけた”この日のポイント”だけを狙って、ポツンポツンと竿を出します。
イワナ達。
170920未練31170920未練36
170920未練32170920未練33
170920未練34170920未練35

アマゴ達。
170920未練41170920未練42
170920未練43170920未練44
170920未練45170920未練46
この日の本命のアマゴも最長は25㎝止まりでしたが、元気な引きを楽しめました。
しかし、その中で、アマゴポイントで掛けた魚、掛けた場所の下に倒木があったので潜られてはマズイと強引に上流側に引き上げようとして、ヘタな糸キレ。
0.6ナイロン糸でしたが、張替えて最初だからと強気になっての油断でした。
サイズは分りませんが大きかっただけに残念(悔)。


そんな釣を終えての帰り。
山中を歩いていると、こんな看板が。
170920未練81
書いてある内容を見ると、日本鹿を有害獣として駆除する様です。
確かに急斜面で伐採した跡地に新たに植林し、夏には下草刈りをして手入れして、獣が入らないように広大な植林地全体に獣侵入防止ネットを張り巡らせています。
そんな林業関係者の努力を思うと、適正な間引き殺傷は仕方ないですね。

どんなワナかと、自分が掛からないように慎重に周りを見回すと・・・、ありました。
170920未練82
コヌカ?の山が置いてあり、その周りに径1m位で枯杉葉が円状に並べてありました。

そんな枯杉葉周囲をジット目を凝らしてみると、
170920未練83170920未練84
5mm程の金属ワイヤの端が立木に回して固定してあり、枯杉葉の下にはワイヤがグルッと回してあり、括り罠の様です。
そして枯杉葉の間からは、端に調節ネジのついた径2㎝程のシリンダーの様な物も見えます。

括り罠がどんな風な構造か知りたい気持ちがドンドンこみあげてきて、棒切れで被せてある枯杉葉を除けて見てみたい!
が、林業関係者の苦労を思うと、興味だけでの愚行はとても出来ませんでした。


今シーズンも残り僅か、この後は来年に備えて、今シーズン未だ行っていない渓の様子を覘いてみようと思っています。