2017-01-21 

沖縄安旅

LCCの格安航空券につられて実現した沖縄への格安旅行から帰って来ました。

格安航空には何度か乗っていますが、超格安のジェットスターは自分にとっては初めてでした。
重箱の隅をつっつくような手荷物確認で追加料金を取ると、悪評になっている厳しい手荷物検査。
昨春の羽田空港では、目につく荷物は搭乗ゲートでほぼ全数計量し、7㎏を超過すると容赦なく受託荷物として強制的に3000円追加徴収されたと聞いていました。
今回も搭乗口には計量とサイズ確認のゲージが置かれています。
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自分は荷物を入念に準備したので勿論心配していませんでした。
そんな中、重量やサイズオーバーが一目で分る乗客がいなかったせいか、ジェットスターの係員も「手荷物オーバーの人は申請してください」と呼びかけるだけで計量もせず、追加徴収された人は目につきませんでした。
現在では、鬼の追加徴収は無い様です。
これで、格安旅の第1関門は通過で、今後は格安のジェットスターが第1優先になりそうです。

次は、1人2500円の格安ホテル。
電車駅から徒歩7分程で、部屋も綺麗で、お湯もキチンと出て、防音もしっかりして、何となくの品も感じさせる良いホテルで気に入りました。
恐らくですが、格安なのは周辺環境かも?で、夜も7時を過ぎた頃からホテル前の通りは黒スーツを着たキャッチのオアニイサン達が朝方までタムロシテいる、如何にも基地の街の飲み屋通りと言った地域でした。
が、格安にもかかわらず、夜食に沖縄そばの無料サービスもあり、道路を挟んでコンビニもあって朝食も300円程で済むので、那覇に泊まる次の機会があれば今回の格安ホテルが同じく第1優先になります。

そして食事。
今回も値打ちな食堂を見つけられました。
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上の写真はゴーヤチャンプルー定食で、刺身とサラダもついて700円。
少し贅沢をして200gサーロインステーキにしても、温野菜,冷サラダ,スープ,ライス,小鉢,漬物付で1100円と尾張の半値でした。

貧乏旅の内容はこんな所ですが、今回の一番の目的の「美ら海水族館」。
ホテルまで迎えに来てくれる定期観光バスに朝8時半に乗って北部の観光地三ヶ所を巡って、夕6時にホテルに戻る楽しい観光バス旅行でした。
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そんな「美ら海水族館」の圧巻は、ジンベーザメの泳ぐ巨大水槽でした。
その圧倒的な大きさに驚くばかりです。
ジンベーザメの巨大水槽のガラス真横で飲食できる軽喫茶もあり、無料のイルカショーや沖縄村や熱帯植物園もあり、3時間の滞在時間では全く足りない程の巨大施設でした。

そして、何といっても暖かいのが冬の沖縄の良さです。
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テレビの天気予報画面ですが、那覇の最低気温19℃と当地であれば晩春の気温です。
夏は最低気温でも30℃に近いですが、カラッとした空気で風もあり都会の蒸し暑い夏と比べれば沖縄の夏は天国です。

そんな沖縄で、毎回気になるのが道路の凸凹と傾き。
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工事直後だから歩道のアスファルトが凸凹で、歩道全体が道路側に傾斜しているわけでは有りません。
本土の様に、凸凹が無くて水平な道路は県庁や市役所の官庁街と空港くらいです。
沖縄方言で言うところの「なんくるないさ~」で済ませる大らかさと言うかエエコロ加減さでしょうか。
「なんくるないさ~」はそんな軽い意味じゃないと怒られそうですが、そうは言ってもその軽いリズムの沖縄こそが魅力で、何度も足を運んでいます。

そして軍用機。
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今回も普天間基地に向けて高度を落としていく、オスプレイの4機編隊に遭遇しました。
オスプレイの実物を見るのは初めてでしたが、その姿は映画「ターミネータ」に出てきた未来戦争での航空兵器風のモンスターの様な姿でした。

そんな、色々な問題もある沖縄ですが、今回も海を眺めて来ました。
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今回行ったのは、ビーチ際にある「浜辺の茶屋」というお店ですが、やはり沖縄です。
珊瑚の白化が進んで珊瑚ブルーとは言えませんが、インリーフの水色とアウトリーフの紺色、雲の白と空の青色。
それらのグラデーションがとっても綺麗な海辺でした。
2017-01-18 

デフレ恩恵

今迄垂れ流した国の借金を目減りさせるためにも、物価を上昇させてお金の価値を下げないと困るとする偉い方達がいます。
ほんとにそんなインフレになると、収入拡大手段が限られている年金生活者には厳しいです。

そんな中、格安航空会社(LCC)のジェットスター航空から、クリスマスセールのメイルが来ました。
ジェットスターは去年夏に婆さんが北海道に里帰りした時に一度使ったので、キャンペーンメイルが来ます。
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お正月後で年度替わり前の端境期の空席に客を呼ぶためのセールですが、宣伝メイル表紙の1490円は成田~関空の最安値ですが、中部国際空港の離発着便にもセール価格設定がありました。

それならと、婆さんが前から観たがっていた「美ら海水族館」の有る沖縄便を調べると、往路4190円/復路5990円と往復で10,000円程と格安で、運行時刻も往路は中部国際空港11:50発、復路は中部国際空港17:30着とベスト時間。

しかし流石LCCだけあって、何にでも追加料金が必要で、料金体系も面倒です。
手荷物は7㎏以下厳守で、15㎏以下迄の手荷物OKオプションをつけると、事前支払なら1550円、搭乗口での最終測定で7㎏以上が発見されると3000円追加。
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搭乗席も事前指定席にすると席位置によって460円~980円の追加費用が必要と、1人1便毎に追加費用がシッカリ設定されています。
漫才の様な話ですが、機内飲物代として〝お湯(何も入ってない白湯)〟を飲むだけでも200円必要で、緑茶ならまだしもですね。
LCCの安さの代償を嫌って色々な追加料金を払うと、簡単に今回のセールの格安運賃4190円が2倍ほどになる可能性すらあります。

我家は、手荷物は勿論7㎏以下にし、席も事前指定無しと追加料金ゼロにしようと頑張る訳ですが、避ける事が出来ない追加料金が空港使用料と支払い手数料。
空港使用料310円は空港会社への支払いをジェットスターが代理徴収するだけなので致し方ありません。
もう一方の支払手数料とはジェットスター航空が運賃を受け取るのに必要な経費で、振込する側が支払う一般的な振込手数料とは別の上乗せ要求です。
事前に支払わないとセール運賃が適用にならないし、支払い費用が一番安いクレジットカード支払いでも1人1便500円の手数料が客持ちです。

そんな風に日本人の通常商習慣からは詐欺の様な話ばかりですが、それでも日本航空の正規運賃の往復87000円の15%にもならないデフレ運賃なので致し方無いと呑み込めます。
数々の追加費用の罠?がありますが、LCCは本当に安いです。

しかし、直線距離でも1200㎞以上と片道2時間半程はかかって、水族館を見るのに日帰りという訳にはいかないので、ホテルを確保しなければいけません。
これも、格安予約サイト「旅の窓口」(今は買収されて「楽天トラベル」)で探すと、那覇市街地の老舗ビジネスホテルのツインなら1人1泊2500円。
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勿論、税別ですが安いので2泊しちゃいます。
素泊まりなら2人2泊で税込サ込で10800円。
朝食と夕食を付けると2人2泊分の4食で14000円増しになるので、食事はコンビニとファミレスと居酒屋で自由に食べるのが楽しくて安上がりですね。

格安を自分で組合わせれば、2泊3日の沖縄旅行が往復航空運賃とホテル代2泊分の合計で、1人15000円程で済んでしまいます。
格安で済ませるには、割高に設定してある一切のオプションは無しで済ませるのがポイントです。

デフレの恩恵を享受できる情報化社会は、限られた中でのヤリクリが必要な年金生活者にありがたいです。
偉い方が頑張って、預金金利をタダ同然にしてしまっても、お金を市中に溢れさせても、投資や博打の誘惑でさそっても、バブルと平成不況を経験した消費者は簡単に踊りません。

こんな風に格安情報を集めて組合わせ、爺婆の貧乏旅を計画して沖縄に旅立ちました。
そんな格安沖縄旅の結末については次の記事で。
2016-07-10 

日本最南端の市

八重山諸島の記事を続けていますが、今回が最終記事で、拠点になる石垣島の話です。

今回の海遊びも石垣島に連泊して、毎日のように船で色々な島へ行き来していました。
どうしてかというと、石垣島が八重山諸島の中心で、色々な島へ行くには石垣島の石垣港からの船しかないからです。
離島同志を結ぶ定期船は無いに等しく、隣の離島へ行くにも一度石垣島に行ってから目的の島へ行きます。
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石垣港の離島ターミナルと呼ぶ連絡船乗り場には立派な浮桟橋が4基もあり、同時に最大で16隻の船の乗降が出来ます。
そんな、離島ターミナルの年間利用者数は250万人程で、観光客が離島に向かう朝の便の頃にはターミナルは人で溢れます。
竹富島,西表島,波照間島,小浜島,鳩間島,黒島などの離島に行く観光客も住民もほぼ全員が、この石垣島の離島ターミナルのお世話になります。
そして、離島の人の買物は、自分で石垣島に行くか、石垣島からの運び屋によって手に入れます。
また、離島には高校がないので、中学校を卒業すると親元を離れ、石垣島での寮生活で高校に行く子供が多いです。

そんな石垣島は日本最南端の市で、あの民主党政権下で国有化されて中国との紛争が加速している尖閣諸島も石垣市に属しています。
離島に行く連絡船に乗って、離島ターミナルを出ると最初に目につくのがずらりと並んだ巡視艇。
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自分が石垣滞在中に最高では7隻の巡視艇が係留され、最低では2隻の巡視艇しかありませんでした。
言葉を変えると、何隻もの巡視艇が石垣港を母港に尖閣付近を毎日警備している国境防衛の要の島です。

また、巡視艇の直ぐ近くにはEUの11層の客室を持つ大型客船が係留されていました。
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この写真の前日には、中国船籍の大型客船が係留されていました。
尖閣紛争とは関わりなく、中国含めた諸外国との関わりのある国境の島です。

そんな石垣島には石垣島市役所があります。
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街の中心部に近い広い敷地に市役所建物が何棟か建っています。

その石垣市役所から200m程離れた場所にもう一つの役所があります。
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竹富町役場です。
1つの行政区に、市役所と町役場が建っているんです。
それこそ、“ビックリポン!”です。

調べてみて分りました。
石垣市の行政区域は、石垣島と尖閣諸島だけなんです。
それ以外の離島(竹富島,西表島,波照間島,小浜島,鳩間島,黒島など)は全て竹富町なんです。
その事自体が、信じられない程のビックリポンです。

人の流れも、交通手段も、生活手段も全て石垣島を起点に動いていて、離島同志の経済活動も子供の交流活動も極僅かにも関わらず、石垣島と各離島とは別々の行政区分なんです。
石垣島を中心に離島で暮らす人は生活しているので、竹富町は自分の行政区の外の石垣市に竹富町役場を置かないと不便と言う事です。
自分の行政区に役所を置くと不便だからと、別の行政区に役場を置き、役場職員自体も石垣市民が殆どと言う信じられない行政です。

普通に考えれば、生活の大部分が石垣市との関わりで成り立っているので、合併して当然です。
財政ロスを減らさないと市町村が財政破たんするとして行われた“平成の大合併”ですら、合併しなかったそうです。
更に、信じられない事に“平成の大合併”を拒否したのは離島の竹富町側だと言うではありませんか。

何故そんな馬鹿がまかり通るんでしょう。
普通の町で有れば財政的に成り立たないので、否応無しに合併が進むのですが、八重山の離島は違います。
自主税収は乏しいんですが、国からの返済不要の潤沢な補助金が有るので逼迫感が無いんでしょう。
石垣市と合併しなければ、竹富町は莫大な交付金も各離島のボスを中心に自由に使えるのかも知れません。
中国との軍事的緊張が続く限り、国からの補助金が続く限り、竹富町は石垣市と合併せずに、行政ロスを垂れ流し続けるのかも知れません。

と、自分には思えましたが、そう遠くない時代には島の一つ一つが国の様で自主独立の気風が高く、石垣島の風下に立つなどは許せないだけかも知れませんが・・・。


離島ターミナルには八重山の英雄で、石垣島出身の具志堅用高の銅像があり、格好の記念撮影スポットです。
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後ろに見えるのが、石垣市の市街地で石垣港を中心に市街地が出来ています。
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そんな石垣市の街中には、鉄筋の建物に混じって、ごく普通の家屋として伝統的な家屋が有り、観光客向けの作りもので無い雰囲気が良いです。
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街での観光関連の物価です。
レンタカーは、軽で1000円なんてチラシもあり、軽自動車を一日で車両保険の免責額ゼロですらが一日2500円程で借りられる格安です。
代表的なお土産のパイナップルも安くて、樹上完熟パイナップルが1個百円からあり、200円のを買って来ましたが凄く美味しかったです。
一方で、シーサーの置物は20㎝程のサイズになると2万円程もして、凄く高価です。
物価の凸凹が激しい街です。
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石垣島本島も景色は、何といっても海と空が目玉で有る事には変わりません。
多数の遊覧船が浮かんでいる上の写真は川平湾(カビラワン)で、日本の風景百選に選ばれている美しい湾です。
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動植物では、何といってもヤシの木、道路にはクイナの様に道路をのんびり歩く鳥(実際は海鳥の様です)を何度も見かけました。
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面白い所では、サトウキビ生ジュース売りで、固いサトウキビを機械で絞って樹液をのませてくれますが、そのコクのある甘さと竹の生臭さが何とも美味しいです。
自分が幼い頃は尾張ではサトウキビを町内の駄菓子屋で売っていて、皮をむいてはガシガシとかじって、カスをペット吐き出して楽しんでいたので幼い頃の懐かしい味です。
右の写真は唐人墓で、江戸時代に中国から米国への奴隷船が難破し、石垣島の人が米国の奴隷商人から中国人をかくまって守ったが多くは異国の石垣島で亡くなったので慰霊する墓との事です。
今回も大量に遊びに来ていた台湾人,中国人向けの観光スポットです。
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そして最後に、八重山と言うと必ず出て来る観光スポット、竹富島。
赤瓦の家々と水牛の景色。
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全て観光客の為に用意されたテーマパークの様なものですが、上手く出来ています。

そして最後の離島の波止場。
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今では全く使われていない廃波止場ですが、海に向かって真っ直ぐのびて、その先には海に浮かぶ西表島と雲。
画になる風景で、この日も波止場の先端で若いカップルが甘い時を過ごしていました。

なんだかんだと言っても、豊かで平和な日本国。
良い時代にこの日本国に暮らせて、ありがたい事です。

2016-07-08 

密林のカヌー

西表島は石垣島からでもハッキリ見える島で、沖縄県では沖縄本島に次ぐ2番目の大きさですが、人口は2500人程しかいません。1P6250463.jpg
石垣島から高速艇に乗り、西表まで約40㎞の距離を40分程で着きました。

西表島には標高470m程の山が有りま、海の湿気った風が山をかけ上がるので、西表島の上にだけ雲がかかります。
そんな感じは映画「ジュラシックパーク」に出て来る島の雰囲気もあります。
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その雲がもたらす年間2000mmを越える雨が、亜熱帯のジャングルを作り、沖縄県で最長の浦内川として流れます。
また、その高い山は太古の時代から海に沈む事がなかったので生物が生き残り、独自の生態系が有る事でも有名です。
代表的な生物はイリオモテヤマネコですね。

この西表島にも「星砂の浜」と言う良いビーチがありますが、今回は太古の自然の面影が残ると言う浦内川で一日を過ごしました。
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西表島の上原港からの眺めですが、海際まで山々が迫って、八重山諸島の他の島のようなのんびりした雰囲気とは違います。

最初は浦内川の河口付近からジャングルクルーズ船でさかのぼる観光です。
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河口付近の最大川幅は200mもある、亜熱帯密林に挟まれたユッタリした流れです。

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船頭ガイドさんから、西表島の事、浦内川の事,亜熱帯ジャングルの事,ジャングルの動植物の事などを聞きながら船は上流の船着き場を目指します。
お蔭で耳だけは、シッカリ西表島通になりました。

海の水が満潮時には遡上する汽水域なので、川岸にはマングローブの林がありました。
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根がタコの足の様に延びて、満水時でも本体が水上に出る様に支えている、マングローブは独特の樹形です。
また汽水域で海水が混じるので、水分だけを吸い上げ塩分を遮断する役目の根を持つマングローブです。
また、亜熱帯ジャングルらしくヤシ類も沢山あります。
そして、汽水域の豊かな川なので魚類も多く、400種類以上が発見されており、ルアーを投げている人もいました。
が、西表石垣国立公園の特別地域に指定され、魚を持帰る事は一切出来ません。

ジャングルクルーズ船は1時間をかけて亜熱帯域の木々がウッソウと茂る川を8㎞程さかのぼり、上流船着場に到着。
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この船着場より上は川幅は数メートルで、海の水が入り込まない淡水域です。

船着き場を降りると、密林の中にのびる山道をトレッキングです。
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目指すは、一つ目のマリュドウの滝で、密林の中にぽっかり空いた丸い滝壺が綺麗で、日本の滝100選に選ばれています。
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丸(マリ)い淀(ユドウ)を持つ滝と言う名の由来だそうです。

吹出す汗を我慢して、そこから更に上がる事しばらく、二つ目のカンピレーの滝です。
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神(カン)の座(ピレー)と言う意味の滝で、正月になると沢山の地元の人がお参りするそうです。

神の座では恐れ多いですが、山道の登り口付近まで降りた所で、どんな川か見たくて泳いでしまいました。
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左側の写真の川面から見た流れは岩が有る渓流と言った感じですが、右側の写真は下半分は水中で上半分は水上です。
水中は視界が僅かしかありません。
人が汚す要素は全くないのですが、亜熱帯の広葉樹林帯を流れる豊かな川で、水温も20℃以上はある感じで、冨栄養からの濁りです。
小魚が随分いましたが、アマゴ岩魚が棲むには水温が高すぎるし、冨栄養過ぎます。

そんな山歩きも終えて、今度はカヌー遊びです。
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2人乗りカヌーに乗って浦内川の河口付近まで8㎞を下って行くのですが、汽水域で殆ど流れが無いのでパドルだけで進むカヌーで、良い運動になりました。
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カヌーは水面と同じ高さなので、水辺の生き物も違って見えます。
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八重山ヒルギと呼ぶマングローブの支柱根は実に大きくて、アニメで出て来るようにタコが足を立てて歩いている迫力でした。

川の中にまで勢力を延ばしているオヒルギやアダンも見ながらカヌーを進めました。
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途中には網目模様のついた樹もあります。
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この網目模様は白アリの巣だそうで、黒い塊が巣で、白い筋が白アリの通り道だそうです。

そして、マングローブの根元にはこんな貝もいました。
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何処かで見た姿の貝です。
シジミで、ヤエヤマヒルギシジミと言うそうです。
普通のシジミと同じような味がするそうですが、絶滅危惧種Ⅱに登録され、国立公園特別区の中なので持ち帰って食べる事は出来ませんでした。

探検にカヌーで入った、ある支流では「下がり花」が浮いていました。
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一夜しか咲かない「下がり花」。
朝になると一斉に落ちて、水面を白ピンクの花が埋めて幻想的な景色になるそうです。
昼過ぎだったので僅かしか残っていませんでしたが、雰囲気は味わえました。

別の支流の最奥にあった滝です。
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この滝のある支流では小型のサメがいました。
ユーチューブにアップした動画にはサメが映っています。

滝が有れば、当然、滝に打たれたくなります。
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丁度良い水温で気持ちの良い滝浴び(滝行)でした。

そして、マングローブでうっそうとした支流にも入りました。
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オヒルギと呼ぶズクズクと泥から膝を折って生えた様に見える膝根を持つマングローブ。

最後は、マングローブの並木。
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両岸から被さるように並んだマングローブからの木漏れ日に光る水面は、幻想的と言える美しさでした。

南の島の海に潜りに行ったのですが、西表島の亜熱帯密林での山歩きや川遊びも楽しいものでした。


もし、お時間が有れば、ユーチューブ動画もどうぞ。
2016-07-06 

南十字星の見える島

日本の最南端にある波照間島。
今回の八重山諸島訪問で一番楽しみにしみにしていた海です。
観光客にとって波照間島へ交通手段は、石垣港からの連絡船だけです。
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使っている100人程が乗れる船ですが、石垣港から波照間港までの航路60㎞程もあって遠いんです。

しかし、この連絡船は海の上を疾走してくれるんです。
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普通の船なら3時間程かかるので島に渡る気が萎えますが、僅か1時間程で着いてくれる正に高速艇です。

見た所は普通の船なのに、本当にそんなに早く着くのか?。
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船の座席の注意書きを見て納得です。
時速60㎞程で海を滑る様に走る事が出来るんです。
一つ間違うと、船の振動で腰椎骨折する場合もあったとの事で、シートベルトの着用が求められます。

でも何故、そんなに速く航行出来るのか疑問は解けません。
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船内の写真ですが、天井は極端に低く、恐らく乗客の足の位置も水面付近で、少しでも軽く、重心も極端に低くして揺れが起きにくい構造で無理が出来るんですね。

そして、推進装置。船の後ろを改めてみてみました。
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プロペラが水の深い所にあるのではなく無く、水面付近にあるサーフェースプロペラです。
船体を極力軽くして喫水を浅くして、表面付近の水をサーフェースプロペラで噴射するように後方に押し出して推進するんです。

そして、何より大切かも知れない航路標識。
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この八重山諸島は全体が大きなサンゴ礁に含まれる島なので、干潮時にはサンゴ礁が水面直下にあるので、余程気をつけないと座礁します。
船は車と違ってグリップ力はゼロで水に浮いているだけで、ブレーキをキシマセテの停止やターンは出来ないので、行先の状況を予見しながらの航行が必須です。
それらの理由で、高速艇が行き交うこの海には、無数の航路標識が立って、高速航行を担保しています。

そんな高速連絡船が波照間港へ乗せて行ってくれました。
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港の防波堤に書かれた「ようこそ最南端の」とか「南十字星が輝く」とかの島の歓迎看板が、ワクワクした気分にしてくれました。

さて、これから波照間島に上陸して、日本最南端を見に行かなければいけないし、超有名なニシ浜も潜りたいし。
そんな波照間島、直径4km程の大きさで、最標高60m程で海岸段丘の様に繰り返しの段差があるんですが、歩いて回るのは無理があります。
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そこで、ネットで調べておいた評判の良いレンタルバイク屋「クマノミ」で、原付バイクを2500円で借りました。
自転車は一日1000円ですが、爺さんにはアップダウンのある島の外周を走るのはキツイですから仕方ないですね。

仕方無いと思って借りたバイクですが、島の道路を風を切るように気持ち良く走れ、気分は始めてバイクに乗った40年以上前の高校生です。
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波照間島の人口は540人程の為に、信号はもちろん無く、道路は観光客のレンタ自転車かレンタバイク程度で、乗用車は港周辺で走っている程度でした。
しかし、網の目の様に延びる農道に至るまで殆どの道が舗装されており、お金持ちな島だと感心しきりです。

バイクを走らせると目についたのが、港から程近い小高くなった場所にあった「コート盛り」。
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火番所との事なので、火の見櫓と思ったら、航行する船にかがり火で島を教える灯台の役目だったようで、歴史を感じさせます。

島の人々が住む集落には、赤瓦の民家が建っています。
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珊瑚の防風石垣に囲まれた家屋が今でも相当数使われていて、いかにも八重山と言った雰囲気があります。

そこからバイクを10分も走らせると、港とは島の反対側にある「日本最南端の碑」に着きました。
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右側の小さな碑が正式な「日本最南端の碑」です。
左の大きいのは「日本最南端平和の碑」で、後から出来たものですが、正式版が余りに小さく貧相と、でっかい目立つやつを作ったんでしょうね。

この岬の先端が本当の最南端。
ゴツゴツした隆起珊瑚の岩場を歩いて行きました。
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もっと南に沖ノ鳥島などの無人島が有るので、波照間島は正式には「日本の最南端の有人島」が正しいですね。

この最南端広場には天文台もありました。
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何か絵になる建物です。
南十字星が見える島と言っても分り難いので、天文台があると南十字星が見えるんだという雰囲気が出て良いです。

この最南端広場には、当然、休憩の東屋もありました。
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近づいてみると、東屋で休んでいたのはヤギさん達。
南国のギラギラと照りつける太陽ですから、ヤギ達もそりゃ暑くて、日陰が良いですね。

バイクで走ると、素晴らしい農道が何処までも延び、その周りには散水機のついたサトウキビ畑が広がり、中には大型トラクターで耕した赤土の畑もあ見えます。
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人っ子一人いないそれらの農地のアチコチには草取りヤギが放たれた、ノンビリした雰囲気です。

しかし、何故そんなにユッタリと農業が出来るのか?、疑問が湧きます。
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農業ですから、先ずは水の確保ですが、島のアチコチに立派な貯水池があって、満々と水を溜めていました。
如何にもお金が掛りそうですが、そんな目で見ると色々ありました。

こんな施設もあります。
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海水の淡水化施設と給水塔です。

これは、風力発電機です。
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珍しい形なので、よくよく見ると、可倒式です。
台風に備えてでしょうが、一基は固定式にして、一基は倒したままで使っていません。

これは、波照間空港です。
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全く使われていませんが、管理員2名が所在無げにいました。

学校です。
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左が中学校で、右が小学校です。
良く手入れされた芝生のグランドにテラス式教室が散在し、大きな体育館もあります。
また、一角には教員用宿舎が並んでいる南国リゾートさながらの学校です。
生徒数は40名に満たず、先生は12人いるそうです。
しかし、高校は無いので、中学校を卒業すると高校のある石垣島で寮生活なので大変です。

また、急病人が出るとヘリで石垣島に当然無償で搬送するそうです。

これらのインフラの初期投資と維持費はいかばかりと心配になってしましたが、答えの一つを見つけました。
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島のアチコチに補助金事業の看板がありました。
補助金の額が書いてありましたが、看板分だけでも全部合わせたら一体幾らになるのかと思います。
国境に近い街でもあるので、沖縄開発庁やその後の沖縄振興局、更に防衛省などの肝いりで、我々が支払った税金から、沖縄には湯水の様に補助金がばら撒かれている結果なんでしょう。
50年以上前の老朽化した小学校校舎を使い続けざるを得ない、愛知県の我が市とは大違いです。
そんな補助金も既得権化の地均しが終わったので、言いたい放題の沖縄県知事が当選したんでしょう。
別の機会に述べますが、国からの補助金が潤沢で財政的に厳しくないせいか、平成の大合併の時にもこの地方は合併せずに終わってしまい、この八重山では未だに信じがたい行政が行われています。

最南端の島、波照間は海も素晴らしかったです。
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波照間ブルーとも呼ばれる海からの青い輝き、下り坂の先に最初に見た時は言葉も出ませんでした。
空の青、雲の白、外洋の紺、インリーフのエメラルドグリーン、波打ち際の水色、珊瑚砂浜の白色、植物の緑と、そのグラデーション全体がキラキラと輝いて、実に素晴らしいです。

ビーチの東屋に座って一日中海を眺めていたご婦人がいましたので話し掛けると、色々とあって東京の家を飛出し、何年か前に夫婦で来た波照間に、今回は1人で来ているとの事でした。
海を見ていたら落ち着いたので、明日帰ると言っておられました。

そんな海の中を覗いて見ると。
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珊瑚と熱帯魚が直ぐそこに見えます。
八重山諸島全体が大きなサンゴ礁の内側なので、栄養豊富でプランクトンが多いために、環礁のすぐ外が外洋の様な島と比べると水の透明度は落ちますが、素晴らしい海です。

今回の八重山訪問で来たかった一番の場所、波照間島は素晴らしいです。
「何故、多くの人が最果ての波照間島を目指すのか?」、分った気がします。

お時間のある人は、波照間の動画もどうぞ、雰囲気がより分ります。