2017-04-20 

納得の渓

半月ほど前に入った渓4月になっての様子が何か変だと気になっていました。
魚の雰囲気も、川底の様子も、何か昔と違っていると感じたものです。
その後、釣場地元の釣師の方から原因になる情報も頂いたのですが、自分の目でも確かめたくて山奥へ行って見ました。

先ず、先回の4月になっての場所に入ってみました。
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先回の釣行後に100mm以上のマトマッタ雨が降ったにも関わらず、川底は茶色い泥に覆われています。

実際に釣ってみると。
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綺麗な体型の天然魚ですが、色は川底と同じ茶色です。
茶色は駄目と言う訳では無いのですが、変です。
そこで、地元の人に聞いた内容の確認に、更に上流に様子を見に行きました。
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すると、山奥で開発が行われ、大量の流出表土や泥水が出るので沈砂池が設けられ、渓流には不釣り合いな色の水が溜まっていました。
山間部でも重機工事が行われる場合はありますが、それは治水や治山の為で、山を保全するには致し方無い事です。
それに対して、こんな山奥での開発は如何なものかと思います。
渓の異常の原因は、この開発による懸濁水と凝集沈殿剤の影響の可能性が高そうと、原因については納得はしました。
が、その現場には営林署の許可番号と共に、法的に必要な設備や組織の表示もキチンとしてあるので、違法ではありません。
その表示の中には開発期間も示してあり、無制限に開発を行うものでもなさそうなので、自然の修復力に期待するしかなさそうです。

そんな中、この川での釣を今シーズンはどうしようかと迷いましたが、出した結論は至って簡単。
この川は、途中での川底への透水が激しく、少し渇水になると流れが切れてしまう区間すらがあります。
それで、その下流に行けば大丈夫じゃないかと、汚い水を嫌う渓魚が汚れを逃れて下に流れて来ているんじゃないかと・・・。

確かに、下に行くほどに水は綺麗です。
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竿を出してみると、一投目から喰いました。
が、下手な釣りで、その魚は抜く途中でポチャン。
再度、竿を出して、同ポイントで粘ると・・・出ました。
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綺麗なイワナです。

出たのも非常に判り易い、このポイント。
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その後は順調で、次々に掛かります。
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上流で沈砂池があって、凝集沈殿剤を入れている可能性が高いので、何となく持帰る気にはならず、今回は全てリリースしましたが面白く釣れました。

残念な原因が確定してしまいましたが、魚信は充分に楽しめた釣行で、帰りの山道を歩き下っていると、この日も何かに見つめられている気配が。
170420納得の渓
カモシカがジットこちらを見ていました。
近づいて行くんですが、カモシカは剥製の様に微動だにしません。
最終的に5m位の距離に近づいた時の写真です。
「こんにちは」と声をかけると、ユックリと木々の間に消えていきました。
今シーズンはカモシカとの縁が深いです、何かあるんでしょうか?

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No title

おはようございます。
お上のお墨付きですから問題はないとは思いますが、凝集沈殿剤と聞くと何となく清流の魚イワナに合わなくなってしまいますね、一定期間の開発のようですからしばらく様子見ですね。

自然復帰

乱開発と言いますか渓谷も最近良く見られる
林業の為に林道がブルで奥まで作られその影響で渓谷も濁流で自然破壊が目立ちます
時が来れば復帰すると思いますが渓魚には
迷惑ですね
動物達も今年は動きが早く感じます
私も2回曹禺してます、

No title

こんばんは。
おとなしい性格とは言っても、カモシカは牛の仲間ですからそれなりに気を付けた方が良いかもしれませんね。

No title

雰囲気からして石切り場か土砂取り場でしょうか。
期限があるようであれば元に戻るかもしれませんね。
カモシカに5mの距離まで近づけるとは、危害を加えない事が分かっているのかもしれませんね。

ハックル様

こんばんは。
営林署の土地なので、営林署が許可を出すんでしょうが、治山治水と環境保全活動をする一方で、環境破壊の許可を出す矛盾をどう考えているんでしょうね。
許可を出すには何か深い理由か経緯があるんでしょうが、森友学園と同じで、何か強い政治力でも働いたんでしょうかね。

釣りお爺様

こんばんは。
山が荒れないように、適度な間隔で伐採し、材木積み出しや森林管理をするのに必要な林道は必要悪ですね。
今回は治山治水とは逆行の開発ですが、期間限定なので、いずれ破壊された釣川も復活すると願います。

かんぺ~様

おはようございます。
確かに牛の仲間ですね。
牛と言えば、初めて雄牛を見た時は結構驚きました。
図体がでかくて、吐息も大きくて、大きな驚きでした。
牛と比べると、乗馬馬なんて背が高いだけで可愛いもんです。
カモシカも、ヨクヨク見ると、相当に鋭い角を持っているので、一つ間違えると大変ですね。

佐久っ子様

おはようございます。
鋭い推察力です。
営林署管轄の国有林なので、営林署が許可を出すんでしょうが、どうなんでしょうね。
どうしようも無い事ですが公害防止法での濁水規制が可能かを一応調べてみたんですが、公害を発生する特定施設自体が無いので(基本は自然な山なので)公害防止法は非適用の様です。
もう少し大規模だと、環境アセスメント法(環境影響評価法)が適用されると思うんですが、何とも歯がゆいです。
もっとも、開発期限切れが遠い先では無いので、元に戻ってと願っています。

No title

今日は。
魚信が充分に楽しめた釣行でも、お持ち帰りできないのはやはり物足りないですね。
期限付きの開発とはいえ、その後どれくらいで元通りになるかは気になりますね。
当地では大井川にT製紙の排水が流れ込んでいますが魚の棲めない流れとなっています。
それでも、成分的には基準をクリヤ-しているとのことで改善される気配はありません。
基準クリヤーと言っても、生物の棲めないような流れをこのまま流し続けて良いものかどうかは、誰でもわかることだと思いますがねぇ~mabu

maburin様

> 今日は。
> 魚信が充分に楽しめた釣行でも、お持ち帰りできないのはやはり物足りないですね。
> 期限付きの開発とはいえ、その後どれくらいで元通りになるかは気になりますね。
> 当地では大井川にT製紙の排水が流れ込んでいますが魚の棲めない流れとなっています。
> それでも、成分的には基準をクリヤ-しているとのことで改善される気配はありません。
> 基準クリヤーと言っても、生物の棲めないような流れをこのまま流し続けて良いものかどうかは、誰でもわかることだと思いますがねぇ~mabu
こんばんは。
製紙工場の排水はいかんですね~。
漂白剤の塩素、塩素を分解する為の硫黄化合物、更に対になったナトリウムなど。
そして、ヘドロになるパルプカスを除去する為の凝集剤。
当然、急性毒性や蓄積毒性は公害防止法で厳しく定められているのでないでしょうが、いずれにしても化学物質の塊の排水にならざるを得ないので、水の中で呼吸する水中生物には過酷でしょう。
が、それらの製紙工場で生産される非常に安価な真白な印刷用紙や柔らかい各種ペーパーの恩恵を享受し、湯水のごとく消費することで、近代文明と現代生活を維持しているのが現実なだけに困ってしまいます。
でも、製紙工場の排水はやはりいかんですね~。

No title

どこも工事が多くなっているようですね。
何かの対策工事に釣り人は無力ですから待つしかないですね。
下流は澄んだ流線が出ているのは有り難いですね。
そのような自然の変化にカモシカは何かを伝えたいのでしようかね???

生きている

こんばんは。
渓流の上にこんな色の水が溜まっていると幻滅しちゃいますね。
川底の状態でイワナの色も変わるんですね。早くきれいな川に戻って欲しいです。
カモシカってかなり近くでも、じっとこちらを凝視してるんですよね、なぜか。
今回は生きているやつでほっとしました(笑)

幻の渓流師様

おはようございます。
雪も明けたので、土木工事や伐採切出しが増えていますね。
変な言い方ですが、それらのお蔭で山奥まで林道が通り、釣人も入っていけるのでありがたい話です。
しかし、今回のは工事では無くで事業なんですね。
釣人としては川を汚すだけで釣メリットの無い事業は止めてほしいのですが、何処かではやらなければならないでしょうから汚染被害が長期化しない事を祈るばかりです。
そうですね、カモシカも勘弁してと言いたいのでしょう。

リコプテラ様

おはようございます。
そうなんですよ。
以前に流行った「ビックリポン」なら良いんですが、「残念だわさ」です。
もっとも、期間限定なので、来夏には自然の回復力で何とかなっていないかと期待しています。
山奥でカモシカにジット見つめられると、もののけ姫のシシ神様を連想します。
いや、シシ神様の顔は猿でしたね。