2017-04-30 

大事な沢

人が沢山入る大型連休前にと28日、辿り着くのに時間の掛かる釣場に行って来ました。
今回の場所は3時間半もかかるので、家を5時15分に出発。
最後は1時間以上も、山道歩きと沢降りをしなければなりません。
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こんな感じの山道を30分歩き、最後は急な細沢を30分降りなければならないので、足元はトレッキングシューズにシュパッツと、釣では無く山歩き仕様です。
熊除けの音楽を大音量で流しながら、こんな苦労をして山釣りをするんだから「自分も相当な好き者/変人だろうな」と自嘲しながら歩き続けました。

そんな感じで険しい道を歩き、やっと降り立った渓。
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本来なら人っ子一人いない筈ですが、林道にも山道にも小沢にも新しい人の気配があり、「マサカ!」の心配を持っていました。

そこから、トレッキングシューズを鮎タビに履き替えて、目的の沢に向かって更に進んでいくと、目的の沢の入り口の大岩の上に背中を向けて寝ている小さな人影が見えました。
過去は最後はショートカットして沢に入るのですが、恐らく同じ沢に入る人でしょうから、後から来て先に入るわけにはいきません。
近づいていって、「おはようございま~す」と声を掛けました。
振り向いた顔は40代の常識人の顔で私はホッとしましたが、相手の顔には嫌だなと言う表情が明らかに出ていました。
色々とお話を聞くと、この沢のファンの東濃の住宅関係お仕事の方で、フライのハイシーズンには毎週の様に通っているとの事。
陽気が良くなるのを待っていたのでこの日が今期の初入渓で、やはり大型連休前に入っておきたくて来たとの事でした。
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この日も朝の4時から山に入り始めて、沢入口に到着後に焚火をして朝食を食べ、ドライフライなので魚が活性化する10時まで待っているんだとの事で、夕方17時まで釣って、真っ暗になる前に車まで帰る計画との事でした。
自分も相当な好き者だなと思いながら此処まで来ましたが、明らかな上手がいました。

この方はどう見てもキャッチ&リリースの方で、この沢を大事にしているのは明らかでしたが、互いの雰囲気が分った所で、「後から来て申し訳ありませんが、また餌釣りで食べ頃の魚は持ち帰りますが、沢の上半分に入らせてもらえませんか。自分は帰りが大変なので今すぐの9時から13時まで釣の予定です。」と沢割の提案をしました。
「食べる食べないは人それぞれなので、大事な渓魚だからなんて事を言うつもりは全くありません。俺が先だから諦めてくれと言うのは気の毒だが、も少し待ってもらって、一緒に釣上がりませんか?」と逆提案されました。
「それは良い提案ですが、10時から17時まで釣る体力はとても無いので、13時には退渓し始めたいので上半分でだけ良いので、今から釣り始めたいのですが。」と再提案。
「確かに高齢そうなので分ります。それでは地図を見ながら具体的に沢割しましょう。」という事になりました。
自分の提案通りに大型の出る前半は若手が釣り、後半は譲って貰い、ただし後半の更に奥で沢が分れる先の魚止め滝のある超源流は若手が釣る事になり最終合意。

「後から来て先に沢に入ってスイマセン。約束の前半部は水に近づかぬ様に充分に気を付けて行きますから。自分が釣始める地点には白いテープで目印をつけておきます。」と言って、分れました。

自分が餌釣りのくせに言うのも何ですが、フライの人は話が出来る人が大半の気がします。
餌釣りの人は、漁師感覚があるせいか、血が昇ってしまう人が時には居る様です。

そんなかんだと、10分位のお喋りと、20分位の沢横の山道歩きをして漸く釣開始。
竿を出すと、直ぐに出ました。
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綺麗なイワナです。
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この流れからで、白泡の下端から出て来ました。

その後も順調に掛ります。
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この沢で釣ったイワナ全てに白斑点がありません。
山奥過ぎて、ニッコウなどの放流魚が一度も放流されていない純血種だけの沢です。
毎週の様に通うフライマンがいるのも道理で、皆が大事にし続けている沢なので魚影も濃いです。
かくいう自分は、10匹厳選で持帰らせて頂きました。

約束の場所まで釣上がったのが11時半。
戻りも迷惑をかけないように山道を通ったのでフライマンとはすれ違えず、おそらくそうであろう、絶妙のキャスティングを見る事は出来ませんでした。
きっと、大物の出る前半では無く、最初から後半を釣る提案をした事も相俟って提案の沢割を了承してくれたのでしょう。
話しの出来るフライマンに感謝して、予定より1時間早い12時にその沢を後にしました。

沢横の山道を歩いていると、恋の季節。
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カエル達も子孫を残すのに一生懸命です。

目的の沢を降りた所から、再び、1時間以上かけて林道に戻るわけですが、折角降りた深い谷底なので、気になっていた沢に寄り道してチョイ釣。
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チョイ釣の沢ではイワナだけでしたが、この日の目的の沢とは、少しイワナの姿が違って、僅かながら白点が混じっています。

その後は、再びトレッキングシューズに履き替えて、急沢を登り、山道を歩き、林道を下って、車で帰宅できたのは17時半と保育園のお迎えにギリギリセーフ。

やはり今回の場所は、特に帰りの急沢の登りがキツクて時間がかかりました。
凄く楽しい純血の沢ですが、体力的に厳しくて、フライマン達が大事にしている沢でもあり、今回を最後にするつもりです。



今年の花粉症には苦しんでいます。
4月19日~22日頃の中国からの黄砂などの飛来物質が大量だった事で、目が真っ赤になり、目ヤニで視界が曇るばかりか目が開かない程になりました。
例年はアイボンALで毎日洗浄すれば、何とも無かったんですが、今年は駄目でした。
最終的に、母が処方してもらっている花粉症用の目薬を使ったら3日程で小康しました。
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ステロイドの力は凄いですね。
人間が生物として弱くなったのか、PM2.5などの人間の環境破壊が凄まじいのか分りませんが、ステロイドのお世話になる機会が増えています。

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No title

おはようございます。
沢割を了承してくれたフライマン立派ですが、マンボウさんも立派です、普通だと先行者に見つからないようにちゃっかり上流に入る釣り人もいますね。
放流のあった場所などは仕方がないですが、ようやくたどり着いた源流良い話です。

No title

おはようございます。
いやぁ~まだまだ体力がありますねぇ~
10年20年以上前であればまだ体力・気力もありましたが、最近はそこまではねぇ。
それにしてもそれだけ時間・体力を使ってたどり着いた沢ですから、竿出しせずに帰るのはツライですよね。
話の分かる方で良かったです。
まぁそれだけ大変な沢である事が良く解っている方なのでしょうね。

私の花粉症はスギ花粉なのでかなり軽くなりましたよ。mabu

No title

おはようございます。
1時間も歩くとは・・・・
私など、なかなかそこまでの元気はありませんね~
でも、気持ちよさそうな沢ですね!!

ハックル様

おはようございます。
今期の真向ガチンコは2回目で、先回は餌釣師で最初は目が三角になっていましたが、話すうちに落ち着いて来て穏便に沢割できました。
今回はフライマンでしたが、最初から落ち着いて見えて話は順調に進みました。
なんせ山奥でお互いに苦労して辿り着いているので、お互いに気遣い出来ますね。
しかし、自分が上半分とは言え、信じて先に沢上に出発するのを許して呉れたフライマンは度量がありました。

maburin様

おはようございます。
道を歩くのはトレッキングシューズと2本ポールの力も借りて今でもかなりの自信がありますが、山道と急峻な沢の1時間は往復すると相当にキツいです。

ブログにも書きましたが、フライをやる人で興奮して話が出来ない人に今までは出会った事がありません。
でも今回は、自分が先に上部に釣上がる事まで了承してくれた事は、大いにありがたかったです。
自分が大物が出る前半だけを先に釣上がると、言ったら駄目だったかも知れません。
お互いに今回の沢を一通り知っている者同士だったのも幸運でした。

例年は芝を含めた稲花粉がヒドイのですが、大陸飛来物質で目が目ヤニで開かない程酷くなるとは思っても見ませんでした。

かんぺ~様

おはようございます。
実は1時間の前に林道も歩いているんですが、その上での1時間の山道と急沢はきついです。
でも、それだけの苦労をしても見合うだけの素晴らしい谷で、素晴らしい魚達で、最近の一番のお気に入りの沢だったのですが・・・。
今回の往復で、もう無理かなと感じたし、沢を大切にしている若いフライフィッシャー達に存分に利用して貰った方が良いと思いました。
ただ、今回の沢の最終釣行で大物が多発する一番良い区間で竿を出せなかったのが心残りです。

イワナの楽園

こんにちは。
おつかれさまでした。先行者とトラブルなく釣りが楽しめて何よりです。
沢に降り立つまでのアプローチがなかなか大変そうですが、見るからに一度は行ってみたい沢ですね。
フライロッドも振りやすそうだし、釣れる魚もきれいですね。
かなり源流のようですが、アマゴもいるんですね。

リコプテラ様

こんにちは。
山奥で、気のいい釣師と情報交換するのも楽しいものです。
この沢にはアマゴもいて、自分が無理をして此処に行くのは大物、それもアマゴの尺モノ狙いです。
自分は此処での尺アマゴを仕留めた事はありませんが、今回のフライマンは此処で34㎝アマゴを上げていると話していました。
山奥なので源流と言えますが、普通の里川程度の水量は十分あって、自分の様に持帰る釣人も僅かで、渓魚にとってはまさに桃源郷の沢です。
今後は行かない行けないでしょうが、この沢での最後の釣行で大物区間で竿を出さなかったのが心残りです。

No title

お疲れ様でした。
山歩き1時間のマンボウさんも凄いですが、朝4時に山に入るフライマンさんはもっと凄いですね。
私にはとても怖くてできません。
人里から遠いだけあって、良型のイワナの連発ですね。
私も今は大音量で釣りをしています。
やはりクマは怖い。

佐久っ子様

こんばんは。
凄い山奥で、朝の10時から夕方5時まで竿を出し続けると言うんですから凄い熱意です。
大まかな住所をお聞きしたので想像がつくのですが、家を深夜3時前に出て、帰宅は夜の8時過ぎになる筈です。
自分にとってもこの沢は一番面白い沢ですが、自体力の限界も自覚しながら、こんなに熱心に魚達と遊ばれる方達にこそ、この沢はお任せすべきでしょう。
沢割の話し合いをする時も、お互いに主なポイントを知っているので、話がポンポンと通じて楽しい時間でした。

No title

GWでお客様は多いのでしょうね。
沢割がきちんとできる方ですとありがたいですね。
自分は平日派なのであまり会いませんが先行者が居ると違う沢にすることが多いですね。
魚影が濃く型も良いですね。
ロングな行程お疲れ様でした。
お迎え前にって行動力ありますね!!!

幻の渓流師様

おはようございます。
大型連休の間は釣人で賑わっているでしょう。
釣でもそうですが、余裕をベースに「焦らず、驕らず、諦めず」が大切ですね。
この頃は、自分と同じ60超爺さん釣人で平日も人出が多いです。
もっとも、今回お話しした釣人は40代の自営の方でしたが。
今回の様に林道から相当離れた山奥の釣場にまで足を延ばすのは、シンドクなって来ました。

限られた渓流

ご両人は正に釣り師ですね
釣り人はこう有りたい者です
最近はどんな源流でも人が入渓して
場荒れが目立つようになりました
やはり釣り師一人一人が心掛けて
大切な自然を守りたいです。

釣お爺様

こんばんは。
疲れの回復に時間がかかる様になっているので、今回も28日の疲れが30日でも抜けきらずで、困ったものです。
貴殿を前に言うと、若造がと笑われるかも知れませんが、若い頃の様には体力がついてこなくなって来ています。
自分もこの沢は、昔は通った場所として老釣師から聞いて知ったのですが、自分もそろそろこの沢から身を引く時期の様です。

No title

おはようございます。
大遠征お疲れ様です.
マンボウさんは,足をつったりして不安な事が多いはずなのに,バイタリティーがあります.その上,花粉症ですか.下記コメントにある「焦らず、驕らず、諦めず」をもっとうにされているのですね.参考になります.私などは,体はどこも悪くないのに,少し奥に入るとびくびくしてしまってますね.

kinkan600様

こんばんは。
今回も帰りの林道で両足のコムラカエリで横になる事さえできずに大変でした。
予防のポカリを、朝から1L飲んでいたにも拘らずでした。
山奥で怖いのは熊ですが、大音量で音楽を流すようになってからは熊の怖さは半減以下になっています。
山旅ロガーとMP3スピーカが有れば山奥に入っても、不安はかなり減りますよ。